漢方医学の発祥

漢方

「漢方」と聞くと、中国が発祥の地だと思う人も多いのでは無いでしょうか。しかし、漢方医学は、古くから現代まで大陸から伝来する医学を日本固有の医学として体系されたものだと言われています。中国の「中医学」の理念を元に作られた医学なのですが日本の風土に合わせ、独自に発展させたものが「漢方医学」なので、その発祥は日本だと位置付けられています。漢方医学は、体の生理作用を利用し自然治癒力を生かした治療法で病気など体の不調を改善します。

 

西洋医学で用いられる「西洋薬」は科学的に合成されたものであるのに対して漢方医学で用いられる「漢方薬」は、植物、鉱物、動物などから作られた生薬を1~20種類以上配合して作られています。漢方薬は、漢方医学の基盤となる中医学の「中薬」と共通する部分が多くあります。現代でも、漢方医学の研究は進みさまざまな治療法が発見されています。西洋医学では解明出来ない体の不調を漢方によって改善できることも多々あります。花粉症などのアレルギー症状は、漢方薬の治療が有効なのも最近では有名です。

 

漢方医学では「気・血・水」の巡りが重要とされています。気=体をめぐるエネルギー血=血液水=血液以外の体液(リンパ液など)これらの流れを良くし、滞りなくすることを目標として治療が行われます。また、吐方(吐かせる)、汗方(汗をかかせる)、下方(下痢をさせる)ことも漢方医学の治療として行われることがあります。
体の毒素を排出するためのデトックスも漢方医学をもとに考えられているのでしょう。


漢方の成分とその効能

様々な漢方の材料

 

漢方薬と聞いて思い浮かべるものは何があるでしょうか?中国の医療、生薬、薬草、昔ながらの薬…人によって、漢方薬のイメージはさまざまだと思います。便秘、肩コリ、頭痛、生理痛、更年期障害、不妊、冷え症、不眠、花粉症などさまざまな体の不調の治療薬として漢方薬は幅広く使われています。病院で漢方薬を処方してもらうことも可能です。漢方薬は、生薬由来の成分で出来ているので、科学的な薬と違い副作用なく服用することができるという特徴があります。

 

漢方薬は、植物、鉱物、動物など自然にあるものを成分として作られています。植物は、自然に生えているヨモギやドクダミなどの生薬、動物はガマの油…琥珀や石膏などの鉱物が配合されている漢方もあります。これら鉱物が漢方に配合されているのは、体にミネラルを補給するためです。単独では毒となるものも、生薬と混ぜることで薬となるものもあります。その代表がヒ素や水銀です。(日本での配合は認められていませんが…)

 

漢方薬の効能を一番濃く実感できる服用の仕方は、煎じ薬として服用することだと言われます。生薬を煎じて飲むことで、成分が濃いまま服用できるからです。
ただし、香りがきつく味も濃いという特徴があり、初めて漢方を服用する人にはあまり向かない服用方法かもしれません。最近では、粉や錠剤に加工したエキス剤もあります。煎じ薬と比べると効能は劣りますが、飲みやすいのは断然エキス剤でしょう。病院で処方される漢方も最近では、錠剤や粉薬といったエキス剤である場合がほとんどです。


温泉と漢方の関係性

参考サイト

温泉の成分とその効能とは?【温泉で冷えを改善】
温泉についての知識・全国の様々な温泉について紹介しています。漢方と温泉を合わせて冷え性を改善しましょう

 

温泉には、漢方が使われている薬草風呂があります。生薬から薬用成分を搾り出し、温泉の効能に加えて漢方の効果を体感出来ます。日本には昔からショウブ湯や柚子湯やヨモギ湯などの習慣が根付いており、古くからの知恵でもあります。この三つはどれも血のめぐりをよくしてくれたり、肌荒れを防止してくれたりしてくれます。日本の湯と薬草は切っても切れない関係です。